●更新日 02/04●
ハイチより…折鶴は迷惑千万! 今は救援物資も困る
1月12日に発生したハイチ大地震。復興作業は遅々として進んでいない。
日本では、千羽鶴を送ろうとする運動が発足し、大バッシングに発展した騒動が、現在も継続中。
復興作業を行うボランティア達
現在、ハイチで救援活動を行っている日本人レスキューのYさんに、国際電話でお話を伺った。
まず、千羽鶴騒動のことを聞いてみると、心底ウンザリした様子で、
迷惑に決まってますよ! 常識的に考えて分かりますよね?
……とのこと。千羽鶴関連の質問が数多く届き、嫌気が差している模様。
現在も復興作業は続く
日本のニュースで、救援隊が「喜ばれるだろう」とコメントしたと報道されていますが、冗談じゃない! 喜ばれる可能性は0。報道が事実とすれば、復興作業に無関係な人間の言葉ですね。
騒動では「役立つ物資を送ってあげたほうが良い」という意見が目立ったが、
支援物資は被災地を襲う第二の災害
……と言われている。
被災児に折り鶴は不必要
数多くの救援物資は倉庫に山積み状態。物資を運ぶ人手以前に、被災地の道路状況、輸送手段が整っていません。折り鶴は論外ですが、無駄な物資を除去するのも大変です。
「寒くて大変だろう」と防寒具が届くが、ハイチは亜熱帯……年間を通し気温は25度以上ある。
自分の世界観だけで相手の状況を考えない支援は、迷惑になる。
ハイチ支援の折り鶴
被災者を勇気づけるつもりか、
励ましの言葉になるのは日本だけ
Fight = 戦闘しろ!
支援物資を巡り暴力沙汰が起きているのに……
ハイチはもともと治安が悪い地域。千羽鶴運動代表者は「落ち着いたら持って行く」と言っているようですが、無理ですね。現在、日本人ができる支援は「募金」のみです。鶴を折る暇はあってお金が無いなら、ワンクリック募金もありますよ。
被災地はゴミ箱ではない
変な物を送るくらいなら、おとなしく募金しよう。
お金は、いくらあっても助かるものだから……
梅宮貴子
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