●更新日 02/01●
女子大生の有名人来店暴露騒動、奇妙な報道規制?
先頃、勤務先への有名人の来店を女子大生がTwitterで暴露していたことが判明し世間を騒がせた。
この問題についてのマスコミ報道は、奇妙だ。
女子大生は、ウェスティンホテル東京の「鉄板焼 恵比寿」に勤務していた。
彼女が暴露した情報によると…
・稲本潤一と田中美保がカップルで来店
・Stevie Wonderが宿泊中
・日銀の総裁と日産のCEOが来店して密談
・明日タイガーウッズが来る
来店した有名人は店員を通じて、その情報を逐一ネット上に流されてしまう。このことに人々の非難が殺到。ホテルは調査の結果、「厳正な処分」を下したという。
この件は、各種メディアで報じられた。だが、それらの報道では曖昧な部分がある。新聞記者に聞いてみたところ、背景にある大きな事情があった。
記者は言う、
「女子大生の勤務先や通学先が公式に発表している情報が、かなり限られていて、その範囲でしか報道してないんです。関係各位に配慮して、晒された有名人の実名報道を自粛した新聞社もあります」。
一連の報道で曖昧になっている主なポイントは、次の二つ。
・女子大生に対するホテルの処分
・女子大生の通学先の対応
以上の点について、ホテルと通学先とされる大学、それぞれの広報担当者に取材した。
案の定、質問への回答は、いずれも限定的なものだった。公式のコメントが出なければ、特に大手のメディアは詳細を報じにくい。
ホテルの近辺で、道行く人々にも話を聞いてみた。近くの企業に勤務する男性は言う、
「そんな店員がいるって分かったら、自分のこと書かれてなくても行きたくない」。
これが大方の意見ではないか。
女子大生については、ネット上に各種の情報が出回っている。経歴、通学先、交友関係、その他ありとあらゆる情報が人々に知られることになった。さらには、女子大生が周囲に送信したという謝罪メールらしきものも流出した。
まさに因果応報。
有名人の来店をつぶやき続けた「歩くウィキリークス」の、悲しい末路である。
実際、従業員による暴露はウェスティンだけでなく、他のホテルでも今でも日常的に起こっている。
高橋
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