●更新日 05/15●







猫の死体で料理を作るヨホホ研究所





猫の肉で作った料理を紹介する「ヨホホ研究所」というサイトが存在する。

この研究所は、猫肉料理を「陽気に」研究することを目的に作られたそうだ。問題視されたのは、このサイトの2011年5月9日の記事である。「テンダー」と名乗る人物によるもので、Twitterでは「Kozaki Yuta」というHNを使用している。

テンダー研究員は車に轢かれた猫の死体を拾い、解体ワークショップ ! を行ったという。その後、猫肉で炒め物、カレー、ジャーキーを作って画像を掲載。さらにレシピをクックパッドに投稿した。


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しかし、不快感を与える可能性があることから、利用規約に反するとのことですぐに削除されたが、削除内容はヨホホ研究所に転載されている。そこには「毛皮もきれいに剥いだので、明朝なめし予定」といった記述もあり、ネット上では批判の声が殺到した。それに対してテンダー研究員は、下記のようにコメントしている。


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しかし、この中の「ノネコ・ノイヌは一応、狩猟対象獣です」という記述は明らかに事実とは異なる。「ノネコ・ノイヌ」というのは人間に依存する生活とは無縁の猫や犬のことを指し、街中の野良猫や野良犬とは定義上区別されているのだ。野良猫や野良犬は決して狩猟対象ではない。ただし、目の前の猫がどちらに該当するか区別がつかないケースがある。この問題はかつて国会でも議論になったが、明確な結論は出なかった。

環境省の自然環境局総務課動物愛護管理室に連絡を取って話を聞いた。担当者によると、野良猫でも首輪がついている場合、ついていなくても飼い主から捜索願が出ている場合はペットと見なされるという。

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そのため、飼い主を特定できた場合、飼い主に無断で当該の行為に及んだことは罰則の対象になるのだ。今回の場合、テンダー研究員が料理した猫がペットではないと証明できない限り、法的に問題なしとは言い切れないことになる。


そこで、今回の件について環境省に情報提供を行ったところ、担当者は一連の行為は「多分、道義的にはあまりよろしくないと思うんですけどね」と述べた。
これから詳細を確認し、調査するという。


テンダー研究員には想像力が欠如している。もし飼い主が、ヨホホ研究所に掲載された変わり果てた愛猫の姿を見たらどう思うだろうか? 仮に野良猫だったとしても、「面白味(非日常性)がある」などと述べて「陽気に」自慢する人間性の、なんと恐ろしいことか。

「餓死者も出る時代の食がどうのこうの」とほざいているが、人目を引きたいという陳腐な欲望を満たすための言い訳としては、あまりにも見苦しい。



高橋




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