●更新日 06/07●
死亡事故発生。南米デスロードを体験してみた
南米ボリビアの主要都市ラパスの北東ユンガス地方で先月31日、未舗装の山岳道路を自転車で下るツアーに参加していた日本人女性、上村尚未さん(32)が谷に転落し、死亡したことが3日、外務省に入った連絡などで分かった。
山岳道路は標高3600メートルから下り道が続き、「死の道」として外国人観光客らに人気がある。道幅が狭い上にガードレールもなく、地元紙によると、女性は150メートル下に転落したという。(引用:時事ドットコム2011/06/03-15:02付け)
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一説では毎年200名もの命を飲み込むというボリビアの「死の道」、通称「デスロード」。亡くなった日本人女性への同情は禁じえないが、果たしてどの程度危険なのか。実際に当サイト記者がデスロードを下ってみた!
と、いうことで現地に行ってみたわけですが、
……、
うん、こりゃ死ぬわ。
ラパスの街中には観光オフィスが無数にあり、そのほとんどでデスロードツアーを申し込める。料金はまちまちだが、記者の場合8000円ほどだった。ツアーに申し込むとまず書かされるのが、下記の誓約書。
「死んでも文句を言いません」と書いてある
でね、
スタート地点。
南米ボリビアでも標高が高すぎて積雪が。ここから標高900メートルくらいのジャングル地帯まで一気に自転車で駆け下りる。この時点で死を意識しないやつはスタローンかシュワルツネッガーくらいだろ!
積雪地帯からある程度下りると木々が現れ始め、道の横からすぐ崖になっている地帯にさしかかる。ガードレール一切無し、道幅3メートル。踏み外せば死だ。その地点の直前でインストラクターのレクチャーが始まった。
「皆さん、ちゅうもーく。今から僕たちは非常に危険な場所をはしりまーす。いいですかー、余計なことは一切考えず、生き残ることだけ考えてくださーい。風景が綺麗だからといってよそ見をしたり、今晩の夕ごはんのことを考えていたりするとー、
あじゃぱーでーす」
すでに怖すぎるんだが。しかしここはボリビアの山奥。危険な動物や虫が無数に生息しており、自転車で一旦人里まで駆け下りないと、それはそれで命が危ない。地獄か?ここは。
ツアーがスタートした。
道は砂利道。ところどころぬかるんでいる。一見平坦に見えるが、かなり傾斜があり自転車で走り始めると、
一気に時速30q以上に
一応マウンテンバイクだが、道が悪すぎてハンドルにしがみついていないと一瞬で転倒しそうになる。そんな状況でいきなり
崖
や
滝
が現れる。なんかもうこの時点で悲鳴をあげながら走っているのだが、突然、見てはいけないものが視界に飛び込んできた。
……、
……十字架?というか慰霊碑?
えーと、ひとついいですか。敬愛すべき上島竜兵氏の言葉を借りて、声を大にして言いたいです。皆さん、ご唱和ください。せーの、
殺す気かッ!?
ニノマ 日本人女性のご冥福をお祈りします
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