●更新日 06/25●







事件を見に行く「オタクが日本経済を救う!? 震災恐慌を吹き飛ばす」1





震災後も変わらぬ“オタクの消費行動”


3月11日の東日本大震災の発生により、消費者の意識はどのように変化したのだろうか。

リサーチ会社の「シタシオンジャパン」によれば、働く男性は震災前と比較して、電気や水といった資源に対する「省エネ」、社会への配慮から「環境性」といった要素で商品を選ぶ傾向が強まっていると言う。

日本経済は、甚大な被害を被った。震災による日本経済への影響は、資本ストックの毀損などの直接的な被害にとどまらず、サプライチェーンの混乱や電力不足による間接的な損害まで広範に拡がっている。

それに加えて、「原発被害」「電力不足」などに起因した二次災害。さらに「様々な自粛」の状況下で、多くの人々の生活意識が震災の前後で変化したのは確かだ。しかし、「オタクの世界」は震災前と比べても、何ら変化が無いと思う。

消費意識に変化が表れない「オタクの世界」が、日本経済を多少なりとも下支えしている現場を、表敬訪問してきた。

前もって言っておくが、かくいう私、実は“鉄道オタク”である。しかし、“甲張り強くして家押し倒す”ような記事は書いていないので、念のため――。


今回の現場は、静岡県伊豆市修善寺。多くの文人墨客に親しまれ、名湯として知られている修善寺は、明治44年に岡本綺堂が発表した戯曲「修善寺物語」の舞台にもなった所で、文豪夏目漱石も病気療養にこの地を選んだと言う。

そんな修善寺には、22件の宿泊施設が立ち並ぶが、その中で集客率ナンバーワンを誇っている旅館が「花月園」だ。素泊まり一泊、6450円也。滾々(こんこん)と流れる小川の辺に建つ、外観はいたって普通の温泉旅館である。
――2へ続く

写真
レトロ感漂う「花月園」の看板



鉄ちゃん(元全国紙記者)




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