●更新日 09/10● mixiチェック Twitterでつぶやく このエントリーをはてなブックマークに追加







ICカードの売上金を着服した業者の社長は高校球児だった!?





既報のICカード乗車券への積み増し業務の委託業者が、売上金を着服した事件。長崎県は委託先の「光愃商事」の関太社長(41)を、業務上横領容疑で刑事告訴する。委託契約は7日付で打切りに。

関太の名前を聞いて、ピンと来る人は熱烈な高校野球ファンだろう。

関太は1988年の夏の全国高校野球選手権大会、長崎県代表の県立小浜高校のエースとして甲子園のマウンドに立った人。

地区予選で小浜高校は、並み居る甲子園経験校を撃破し初出場。
これを記念して小浜高校は、石碑を建立している。

写真
校訓は「誠実な人」


初戦は開幕戦。対戦相手は将木内監督、仁志敏久選手擁する茨城の雄、常総学院。小柄ながらも右の本格派タイプの投手だった関太はホームラン3本を含む被安打23本、失点19と打ち込まれたが、9回を完投。小浜高校は、6安打1点止まりに終った。

この夏の大会を基に、実名のファミコンソフトまで作られ、関太も投手として登場している。

写真

写真
全て実名だ


高校卒業後は、三菱重工長崎に入社し、ノンプロ野球の人生を歩むことに。しかし、故障がちのため投手から野手に転向するも表舞台は、1992年の都市対抗のメンバーに選ばれただけ。レギュラー選手の座を得ることなく引退し、野球人生に幕を閉じた。挫折感は、相当なものだったろう。

この辺りから人生の歯車が少しずつ、狂いだしたのか――。

私が直撃した6日は、奇しくも会社は最後の営業日。同日の売り上げ約107万5千円の回収に対して同社は応じず、保証金を充てても約7万円が未収になっている。

高校野球を特集した当時の雑誌に、関太のインタビューが載っていた。それには「19点もとられたけど、完投できて気持ちよかった」と書いてあった。

純粋無垢な高校球児だった関太。大人になってからは、公金を横領して「気持ちよかった」と感じたのだろうか。



鉄ちゃん(元全国紙記者)


▼関連記事
ICカードの売上金を着服した業者の社長は高校球児だった!?



◇上記のタグを自分のサイトに張ってリンクしよう!


探偵ファイルのトップへ戻る

before
前の記事
●
今月のインデックス
●
次の記事
next