2歳の女児が殺される訳
読者はお気付きだと思う。親の子殺しは2歳がピークだ。
何故だかお分かりだろうか?
『魔の二歳』と言われる所以。
1歳までは言葉の理解がないため親に反発することは稀だが、言葉を急速に覚え出す2歳は『親と私は別の個体だ』と認識する。つまり、『自我』が生まれる。
自我が生まれている×言語を習得している最中。英語が全く出来ない人がいきなりアメリカで生活したら大きなストレスを感じる。それと似ている。
積み木をしてもうまくいかない。なのに2歳は親の手を借りずに挑戦する。残念ながら運動能力がないのでイライラして積み木に当たり、その後もしばらく大騒ぎする。
2歳。世界的には第一次反抗期と言う。が、私はそう思わない。その呼称は大人の怠慢から生まれた言葉。子の反抗を悪と捉え、成長の過程と認識しない親を救済するための言葉だ。
今日、表参道から渋谷こどもの城までの道のりを愛娘(2歳)を抱いて歩いた。
その直前、娘は車の中でクツを脱ぎ捨てて大泣きした。大泣きした理由? 大人の結論などいちいち求めなくていい。泣きたいから、暴れたいから。それ以外に何があるだろう。
こどもの城に着き、娘は思いっきり踊ってはしゃいで3時間。
娘は毎日、一生懸命に自分を成長させようとしている。
それから
私は育児に関して母親の補助者ではない。基本、時間があれば娘と二人で過ごす。鼻水も何もかも自分で片付ける。狭いジャングルジムも娘の後を必死でついていく。タンコブの数が勲章。
ドアロックしていないクルマに2歳の娘を置いてスーパーに買い物に行く親を信じない。絶対に。
ガル大分撮影
渡邉文男(BOZZ)
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