女性限定マンションの危険
「Tから真夜中に電話があった時は何事かと思いました」
東京都豊島区の某女性限定マンション。ここに住んでいたAさんの親友、Tさんは大変な目に遭った。以下、Aさんの証言である。
ある日の深夜、ふと目が覚めたTさんは違和感を感じた。
徐々に暗闇に慣れた目が何かを捉える。それは人影だった。季節外れな重装備をした男が……自分の身体を触っている! 咄嗟の出来事にTさんは一瞬夢かと思いつつ、気づいたら悲鳴を上げていた。
男が慌てて逃げたため、事なきを得たという。
「後日、ある人が彼女のもとを訪れました」
菓子折り持参で現れたその人物は大家だった。大家はTさんに対して驚きのひと言を発する。
「すみませんね〜
うちの息子がお宅に勝手に上がりこんだようで!」
深夜の不法侵入者は何と同じ敷地内に住む大家の息子だったのである。
“女性限定だから”“大家が近くに住んでいるから”……相場より家賃が多少高くても“安心”で選んだ物件。ショックは大きかった。
当初は訴訟も辞さずと思っていたTさんだが、諸事情で断念。
一時は笑うことや1人で寝ることができないほど、情緒不安定になった。何とか日常生活を送れるようになったものの、いまだに犯人と似た風貌の男を見ると顔が強ばるという。
若いTさんの心の傷は完全には癒えていない。
不動産関係者は語る。
「女性限定の物件はかえって危ないんですよ。警察の知り合いから聞いた話ですが、男性が住んでいないぶん窃盗や性犯罪のターゲットになりやすいんです。大家が近くにいるのも必ずしも安心とは言えません。大家の息子が盗聴器を仕掛けたっていうケースもありましたから」
引っ越しシーズン真っ盛りの3月。快適な新生活を送るために、物件選びはくれぐれも慎重に。
そしてこの女性限定マンションに関しては、今後更なる調査を進めて行く予定だ。
※内容は今後の調査の都合上、若干変更を加えています。
小山田 花子
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