●更新日 11/15●


不況も無縁?銀座の高級ブティック顧客パーティー


フランスを代表する高級ブランド「LANVIN」。

120周年を迎える同ブランドでは先月末にデザイナーが来日し、両国国技館で記念のファッションショーを開催。その様子はネットでも速報として配信され、アパレル業界で注目を集めた。当日は、業界関連のマスコミ関係者が殺到し、多くの芸能人たちも来場した模様だ。

それに先立って、ショーの前日に、顧客向けのパーティーが開催されたという。場所は、東京都中央区銀座にあるLANVINのブティック。同店では、デザイナーの来日に合わせて店内を改装していたようで、このたびリニューアルオープンとなった。それを記念したパーティーには、同店の顧客とアパレル業界関係者らが招かれたという。



このパーティーに、顧客である友人と同伴で参加したという読者から、情報が寄せられた。当日は、昼間から夜まで店内が顧客に開放され、ドリンクと軽食がふるまわれたという。読者曰く、「特に女性はモデルみたいなスタイルの美人が何人もいて、びっくりしました」とのこと。芸能関係者と思われる人も、店内には見られたそうだ。

読者が「感激した」と言っていたのは、その演出。デザイナーは夕方に姿を見せたのだが、彼らの来店を告げる演出とは、ブティック入口にズラッと並んだブラスバンドの演奏。デザイナーが入口を通って店内に入ってくると、割れんばかりの拍手が起きたそうだ。そして、大勢のマスコミ関係者らのカメラのフラッシュが彼らに向けられたという。



読者をパーティーに連れてきた人物は、同店の顧客である。その人物は、「前より安くなった」と言っていたそうだが、世間一般からすれば、決して安価とは言えない価格である。それはともかく、価格が下がった理由が気になる。

この点について、アパレル関係者は次のように説明する。「縫製作業等の一部を簡略化してるからです。他のブランドでも、同じような傾向ですね。「今までが高すぎた」と言う人もいれば、「品質が落ちた」と嘆く声もあって、意見は分かれます。不況でもお得意さんは相変わらずたくさん買ってくれるといっても、やっぱり業界全体が低迷してますからね。トップブランドは、どこも厳しいですよ。この傾向は、今後も続くでしょう」。

一部の顧客の消費は一定しているとはいえ、やはり不況に無縁とは言い難いようだ。日常を忘れさせる豪華なパーティーの裏にも、不況の影は確実に忍び寄っていた。



探偵T



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