●更新日 01/17●


ペットボトルに尿を溜める人は実在する!その理由とは


2010年1月13日に毎日放送で放映された特集企画「“ネトゲ廃人”と呼ばれて…」が大きな反響を呼んでいる。




オンラインゲーム中毒となり、日常の生活を営むことができなくなった人々の実態を、番組では紹介した。取材に応じた男性の一人は、「トイレに行くのが面倒なときにペットボトルにオシッコしてます」と発言。「このペットボトルなんですけど」と手にした容器を差し出し、「普通のボトルじゃ口が小さいんで」と発言した。




この内容がネット上で話題になると、「本当にこんなことをしているのか」と疑う意見が続出した。また、男性が手にしていたボトルは、一回分の排尿には足りない大きさで不自然だといった声も。ネット上では過去にも、尿が入っているとされる大量のペットボトルの画像をアップロードした人物が、話題になったことがある。その時も、今回と同様に真偽を問う声が飛び交った。




都内の大学病院に勤務する精神科医に話を聞いたところ、尿をペットボトルに溜めこむ習慣のある男性に、以前接したことがあるという。その男性は、中学生時代に学校での人間関係につまずき、引きこもりになったとのこと。当時は「引きこもり」が社会問題としてクローズアップされる機会が少なく、不登校児の一人として学校では扱っていたようだ。

この男性が引きこもるようになることを促してしまったのは、母親だったという。男性は家族ともコミュニケーションが皆無に等しい状態で、家では一日のほとんどを自室で過ごしていた。部屋に鍵をかけ、家族の立ち入りを許さなかった。食事は、母親が作って部屋の前に持って行き、「○○ちゃん、ここに置いていくからね」と外から声をかける。

母親が立ち去ったのを確認すると、男性はドアをそっと開けて食事を手に取り、素早くドアを閉めて、再び鍵をかける。男性は、トイレに行く時も、家族に会わないようにしていた。そのうち、母親が息子のことを気遣って、空のペットボトルを何本か部屋の外に用意し、排尿用に与えるようになったという。こうして、ペットボトルに排尿する習慣ができた。結果として、部屋の中には尿の入ったペットボトルが溜まっていった。

ちなみに、当該の男性は、その後にカウンセリングやボランティアへの参加等を経て、時間をかけて社会復帰に成功したという。この事例と同様の生活を続ける人々は、現在もある程度は存在するのではないかと、精神科医は推測している。




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