●更新日 01/24●
アキバ仕様ハーレー盗難の謎・破られた鉄壁の鍵
高級車にアニメ絵の装飾を行う「痛車」が話題だ。
バイクの世界にも浸透しており、やはり高級ブランドバイクをいじることが多い。
1月15日「痛バイク」化した最新型ハーレーが盗難に遭った。
被害に遭った「痛ハーレー」2010年式
背景を伺うと、単なる「バイク盗難」事件ではない。
まず、被害車両が「痛車」なこと。こんなに目立つ車体、転売すると即座に足が付く。
犯人にとって大変なリスクだ。
また、当該車種は非常に大きく、重い。
全長:2.5m 全幅:約1m 全高:1.24m
車両重量は380キロだが、ガソリンが満タンだったため、
盗難時重量400キロ以上
バイク盗難では、レール等を使うと音がするため、複数人で持ち上げ車に乗せるのが主流だが、この重量を持ち上げるのは至難の業。走らせて運ぶのは、派手過ぎて目立ちまくる。
そして一番の謎は、
超強固な鍵が破壊されたこと
それも、状況から考えて、いとも簡単に……
強固過ぎるほど強固なチェーン
船舶用係留チェーンの製作会社職人が「泥棒に負けてたまるか」と開発した、極めて高い防犯性を誇るロック。中空状態での切断はまず不可能に近く、相当圧力の出せるカッターでも、切断までに13分(※メーカー調べ)かかり、切断中は物凄い騒音を出す。
被害者は、就寝時は部屋の窓を開け、深夜の些細な音もよく聞こえるようにしていた……
使用状況 鍵部分は前輪の裏側
これ以外に2本の防犯用チェーンを複雑に併用。純正セキュリティ(アラーム付きイモビライザー)も当然かけ、それなり以上の盗難対策は行っていた。
目立つ「痛仕様」なのに
被害者は、盗まれたこと事態よりも、
「窃盗の手段、状況」を考える方が重要。
「こんな状況下で盗難され、現場はこうだった」と情報を広め、
全てのバイクユーザーに対し、今後の盗難事件に対する注意、警戒の呼びかけをするのが
何よりも大事な事だと思う。
との意向を示している。
不可解な現場状況など ←クリック
梅宮貴子(取材協力:「アキバイン」様)
|