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ユニークな社名の“愛があれば大丈夫”が破産





2011年9月2日発行の官報によれば、映像関連会社の株式会社「愛があれば大丈夫」(東京都渋谷区千駄ケ谷4丁目27番1号ソフィエ北参道303、代表:鈴木祐二)は、東京地方裁判所において破産手続きの開始決定を受けたことが分かった。


同社はユニークな社名から、過去、多くのメディアに取り上げられてきた。「愛情がある仕事ぶりが伝われば…」との思いから、命名したという。

また、会社のロゴマークのデザインは、イラストレーターの安斎肇氏の手によるものだった。

ロゴ
“愛”をモチーフにした会社のロゴ

1986年に音楽プロダクションとして発足し、映像やコンピュータなど新しい表現を模索しながらデジタルコンテンツ製作に進出。過去に培った音楽と映像製作を武器にインタラクティブ性やプライベート性に富むコンピュータ上でのメディア統合を完成させた。

2008年の東京コンテンツマーケットで、Flashを使ったブラウザで遊べるオンラインゲーム「夕暮れの部屋」を展示発表している。

さらなる事業の拡大を狙い、キャラクターを活かした映像やグッズの展開を始める矢先の倒産劇だった。

「AMDアウォード95」第1回郵政大臣賞(グランプリ)を獲得したのが、同社の潮永光生プロデュースによる「アミューズメント・プラネット・ファンタスマゴリア」。

プラネット・ファンタスマゴリア
プラネット・ファンタスマゴリア

共同経営者だった潮永光生氏は、「ビジュアル・デザイン」「サウンド・デザイン」「リンク・デザイン」の融合をテーマに、「愛があれば大丈夫」のクリエイティブ面を主に担当し、業界でも著名な人物。

潮永光生
共同経営者でもあった潮永光生氏


ブレイクするような作品は少なかったが、NHK教育テレビのアニメーションやWEBサイトなど優秀で堅実な作品を多く手がけていた「愛があれば大丈夫」。

どうやら愛情より、お金があれば大丈夫だった様である。



鉄ちゃん(元全国紙記者)




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