しかし、里見さんの霊視は続いた。そして、 「社長、あの霊の正体が見えました。大きな商家の女中です。若旦那と恋仲になり、それを奥方にとがめられ、殺されています。若旦那を思う気持ちと、蔵で拷問を受けた悔しさ、痛さ、よってたかって暴行(強姦)を受けた惨めさ。水も飲めずに体が衰弱していく‥‥死に怯えながら‥‥最後は気が狂い、舌をかみ切って‥‥」