●更新日 06/05●
旧々吹上トンネル
東京都青梅市の山中にある吹上トンネル。
現行の新吹上トンネル、昭和初期に開通し、現在は閉鎖されている吹上トンネル(通称旧吹上トンネル)
明治期に掘られた旧吹上トンネル(通称旧々吹上トンネル)の3層構造になっている。
この吹上トンネル周辺は宮崎勤の連続幼女誘拐殺人事件の舞台にもなった場所で、宮崎勤と同じ白い車でここにくると、
「ナンデ、トメテクレナカッタノ・・・」
という少女の声がするという。
現行トンネルの脇にある側道を通り、民家を抜けていくと廃屋が森の中にひっそりと姿を現す。
旧々トンネルの傍らにあるこの廃屋は、
かつて居酒屋であり、そこに住む老婆と女性が惨殺され、娘一人が旧々トンネルへ逃げ込んだが、
犯人にトンネル内で追い詰められ殺された。
という噂がのこっている。
廃屋を後にし、更に進むと暗闇の中に旧々吹上トンネルが浮かび上がる。
殺された娘のものなのか、このトンネルでは
白い服の女性が佇み、声を掛けると恐ろしい形相で追いかけてくる等、霊の目撃証言が多い。
又、このトンネルを訪れると一ヶ月以内によからぬ事が起きるという。
トンネルはフェンスや有刺鉄線で封鎖されているが、それを乗り越え内部に突入する。
トンネル内は重く、湿った空気に包まれており、足元も水溜りというよりは池のようになっていた。
入口付近は煉瓦造りの壁面だが、中ほど迄進むとむき出しの岩盤になり、洞窟を探検している気分になる。
手元の懐中電灯の光は、闇に吸い込まれてしまい足元を照らす以外に役にたたないので、
慎重に歩を進めていくと、時折、頭上から水滴が落ちてくる以外は何事も起きず、
カメラが水滴にやられないか心配しつつ、トンネルの出口に辿り付く。
トンネルの先は鬱蒼とした森が広がり、一本だけ獣道が続いており、かつては人の往来があったであろう道も
人が通らなければ荒れ果てるだけなのだと実感させられる。
結局、何も特別なことは起こらず、ましてや霊と鬼ごっこが始まるわけでもないまま、
一ヶ月以内になにか起きないかと内心期待しながら、現場を後にした。
追記
正直な話、心霊現象の類は殆ど信じてはいない。
途中でカメラがシャッターを押しても反応しなかったのは機械と相性が悪かった所為だろう。
カメラが反応しない中で2回反応したときに撮れた上の写真と下の写真が白く霞がかっているのは
霧など出ていなかったけれど、霧に違いない・・・
特捜班
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