●更新日 06/24●

帰ってきた心霊事件簿 〜首切り神社〜


今回ご紹介するスポットだけに限ったことではありませんが、


・首を切った
・首を洗った
・切られた首を祀っている


この類の神社・史跡は多いです。
今よりも信仰が深かった時代、殺害されたモノの怨念が残るから祓う・鎮めるという場所を作るのは当然なのかもしれません。
今回ご紹介するのは、その中というか、殺害されたモノとしては多くの方が知っている存在。それを祀っている場所です。



首塚神社

京都市西京区にある老ノ坂峠付近にひっそりと存在する神社。

ここは大江山の鬼として馴染みの深い、酒呑童子の首を祀っているのだ。源頼光と4人の従者によって滅ぼされたという逸話は、滅ぼした側の伝承。滅ぼされた鬼の無念と苦しみは今でも残り、神社によって封じ込められている。

鬼のすすり泣く声が聞こえるともされ、怪異現象が絶えない。




大江山の鬼である酒呑童子の伝承を御存知の方は多いでしょう。

「鬼切丸」という漫画が昔有りましたが、そこでも度々紹介されています。じゃぁ、斬られた鬼の首は・・という話になりますが、ここがその酒呑童子を祀っている場所。


写真

正式名称は「首塚大明神」

国道9号というかなり交通量の多い幹線道路から峠を越えて脇道に入った場所にあるのですが、車は一台しか通れないほどに狭く、辺りは非常に閑散としています。


実は、この神社に辿り付くまでにある


写真

この廃墟群。数年前に探検目的で入った人が実際に死体を見つけてしまい、大騒ぎになったことがあるとか。

現在は廃棄物を棄てる業者が来るようで、有刺鉄線で囲われています。


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入り口は山の下にあり、頂上に向けて登って行くと本殿が。


ホドリゴ「この鳥居くぐると祟られるらしいぞ」

山木  「そんなの有るわけないでしょう。僕、年の数以上の心霊スポットに行っているんですよ?」


あ、もしかして、、、

仕事が急に忙しくなるのも、思ったように物事が進まないのも、女運が悪いのも、本気になった所で報われないのも、全部祟りのせいか!そうか、そうだったのか!便利ですね、謎は全て解けた!!


ホドリゴ 「そんなワケ有るか」


確かに。これが霊のせいなら、信号が赤になるのも祟りに決まってます。


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山木  「これは?」

ホドリゴ「落雷によって裂けた樹らしい。黒い部分が焼け焦げた痕だな」


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本殿の中。

施設としては小さい部類に入る方だと思います。

見るべき所は、他に碑文が書かれている石くらいでしょうか。


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内容は要約すると、「大江山を本拠地にしていた酒呑童子が、京都で悪さをするので天子が源頼光と四天王に成敗を命じた。首尾よく成功し、証拠として酒呑童子の首を京都に持ち帰ろうとしたが、途中、この老ノ坂にて僧侶が鬼の首なんて不浄なモノを天子のいる京都に持ち込むなと言われたのと、急に首が重くなって持ち上がらなくなったので仕方なくこの場所に首を埋めた。また、酒呑童子は斬首になる際に今までの罪を悔い、これからは首から上に病を持つ人を助けたいと言ったと言われ、この神社は首から上の病気に霊験あらたかである」とのこと。


ホドリゴ 「嘘臭ぇー!持ち上がらなくなったとか、死ぬ間際に改心したから霊験あらたかとかー!」

山木   「まぁ、この碑文に書いてあることからも、リアルで考えれば真相は朝廷側が山賊か豪族を征伐したってとこだろね」


というか気になっていたのですが、大江山から京都中心部まで最短直線距離でも60〜70キロあるんですよね。この距離って、渋谷から厚木までです。車もない時代に、毎夜毎夜遠征なんて出来るかなぁ・・・と思っていたら、大江山に伝わっている話は諸説色々あって、中には「大江山に当時巣くっていた鬼は、酒呑童子ではない」なんてのまで出て来る始末。

じゃぁ、ここに埋められているのは?

更に調べて行くと、この辺りの地名は「大枝(おおえ)」と呼ばれることもあるとか、ないとか。

やはり、ただの豪族辺りが朝廷側に征伐されて、それが伝説として有名な酒呑童子の話とごっちゃになってしまいました!というのが僕の所感なのですが、どうなんでしょうね?



山木&ホドリゴ


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