●更新日 06/26●

斎場への道


東京都八王子市の某病院で働くA子さんは、通勤に使う抜け道で何度か続けて幽霊を目撃してしまった。
それ以来、怖くなり、夜はその道を避けて帰ることにしている。


その道とは、八王子斎場の真横を斎場に沿うように出来ている道なのだが、
細い道がいくつもあり、土地勘のない僕には、幽霊がでたという場所がわかりにくい……。


ダメもとで彼女に案内を頼むと、不安そうな顔をしながらも引き受けてくれた。




現場近くに到着。
狭い坂道の途中、彼女がある看板を指差した。





「あの看板をボーっと眺めている学ラン姿の男の子の霊をみたの……」


真っ暗な夜道では見逃してしまいそうな看板だが、
この場所で、何かの事故があったようにも見える。

もしかして、事故の被害者の霊だろうか??
よからぬ事が脳裏をよぎる・・・
地元の人の話では、その看板はかなり前からほったらかしらしい。



そして、この道の先に、地元でも有名な場所がある。

この坂道だ。




この場所は何年も前から、杖をついた老人の霊の目撃情報が多数ある。


A子さんも、この場所で、壁側からまっすぐ歩く、杖をついたおじいさんの霊を見たという・・・


霊を見た時の話を聞きながら再現してみた。






この辺りの壁の中から、そ〜っと出てきて





ゆっくりと歩き





ここでパッと消えたらしい。

その老人の霊を見た時に、車を運転中だったA子さんは、
思わず急ブレーキを踏んだ。

危なく交通事故になりそうになったが、
その時は老人が見えたのは気のせいだと思い、その後もこの道を利用していた。


ところが、1週間ぐらいが過ぎた頃、また見てしまった……。



怖くなって職場の人に相談すると、老人の霊の目撃者は、他にも多数いたそうだ。



いつか交通事故を引き起こしてしまうかも知れない老人の霊。

被害者が出る前に成仏してほしい……。



島 雷鹿


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