●更新日 07/21●
首なし女性の霊
今から40年程前の話である。
東京都中央区〜宮城県仙台市を結ぶ、国道6号線を作っていた当時、ある残酷な事件がおきた・・・。
事件の舞台は、福島県。
国道6号線の工事中、工事現場で働いていた一人の女性がトラックに轢かれて死亡。
ここまでは、ただの不幸な交通事故である。
事件はここから始まった。
警察がいくら周辺を探してみても、死体から首だけが見つからなかったのである・・・
首だけが事故の衝撃により、どこかへ飛んでいってしまったのだ。
その日を境に、この辺りで 首のない女性の霊 が目撃されるようになったという。
それも、トラックが通った時に限って・・・
その女性の霊に間違いない。
自分を殺したトラックの運転手を探しているのだろうか・・・
それとも、首を見つけ出して欲しいのだろうか・・・
以来、霊を恐れたトラックの運転手達は皆、この道を避けるようになる。
しかし、その後も、『首なし女性の霊目撃談』が絶えることはなく、
事故のことを知らずに通ってしまったトラック達の前に霊は現れ、
運転手達を震え上がらせた・・・
あまりにも目撃情報が多発した為、
ついには、事故にあった女性を供養する為に、地元の人々が慰霊碑を建てた。
地元の人々の気持ちが通じたのか、供養の為の慰霊碑が建つと、
首なし女性の霊が出てくることはなくなったという。
慰霊碑は事故から40年あまり経った今でも、綺麗に手入れされている。
しかし、
事故から40年。
未だに首は発見されていない・・・
島 雷鹿
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