●更新日 10/28●
足元の違和感
それは会社帰り、深夜23時半頃だったと思います。
東京メトロ銀座線、新橋駅でJRへの乗り換えで何時も降りる同じ階段の前の同じドアでした。
只その時、ふいに足元が気になって降りる時下を向いたんです。
降りて、階段の前あたりで思い返しまた。
「今、下から見られてた」
あまりに一瞬で、見た瞬間は頭が回りませんでしたが、
確かに"電車とホームの隙間から顔がいくつも覗いていた"のです。
真っ青な顔でコチラをじっと見ていたのが頭に焼きついています。
今も、その路線を使って毎朝毎晩往復しています。
たまに気になって下を見ますが、あれ以降"彼ら"を見てはいません。
しかしそれから感じるようになった足元の違和感は、どうしても拭えないのです。
まだそこに誰か居る気がして。
R.E.D.
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