須花トンネル
東京から北へ約80キロ。栃木県の南部に位置する足利市。
その足利市に須花トンネルという名のトンネルが存在する。
このトンネルは昔からよく心霊現象が起こり、
「あそこは気持ちが悪い」
「行くと足元から何かが這い上がってくる感じがする」
「白装束の女性がトンネルの中に立っていた」
行った人間からはそう囁かれている。
早速我々はこのトンネルに向かった。
降りしきる雨の中、問題のトンネルに到着。
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須花トンネルには現在使われている上写真の一番新しいトンネル(通称昭和)の他に閉鎖された2つのトンネルが存在する。
旧トンネル(大正)、旧々トンネル(明治)と呼ばれている。
そして中でも一番異様な雰囲気を出しているのが旧トンネル。
先程の怪奇現象が起こるのも、この旧トンネルがほとんどのようだ。
我々は旧トンネルへ続く山道を登る。
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この山道の先に問題のトンネルがあるのだが、足元に何かがまとわりつく感覚に襲われる。
明らかに周りの空気が異様なものに変わった。
山道を登るにつれ、生い茂る樹で日の光は届かなくなる。
それでもなんとか山道を上り、問題のトンネルに到着。
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現在は閉鎖され、もちろん入ることは出来ない。
恐る恐る金網の隙間から中を覗くと・・・
赤外線使用
この中に白装束の女性は立っていたのだろうか。
もちろん先に見える反対側もバリケードがあり、進入することは不可能。
結局この日、白装束の女性は我々の前に姿を現すことは無かった。
現場を後にしようとすると、不意に生暖かい風がトンネルから吹き抜けていく。
その風はまるでトンネルが「二度と来るな」と言っているようだった。
特捜班
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