底なし沼の恐怖
東京都の奥多摩方面某所。もう山梨県にほど近い自然溢れるある場所に、底なし沼があると聞いてやってきました。
ちなみに、底なし沼とは、底に泥がたまっている沼で、踏み込んでしまうと足がとられ、まるで底がないかのように沈んでいく沼のことです。湿原地帯に多く存在し、水面が葉っぱに覆われていたり水も泥水で濁っているから、踏み込むと「底が無い!」と思ってしまうような沼のことで、別に底が本当にないわけじゃありません。
今回は1人なので、自分撮り。
この小川を越えた辺りに有ると情報が有ったのですが・・・どこだろう。
まず、小川を渡ってみることにしました。
すると、もう湿原とまでは言わないけど緑多い場所に出ます。「沼」と思えるような池は周囲にはありません。
もっと奥なのでしょうか?それとも、ガセ・・・?と湿地帯に足を踏み入れた瞬間!
ズブリ!
山木 「うん?」
一気に足がスネの辺りまで潜り込みました。かなり地盤がゆるい。
足を出そうとしたのですが、サンダルは泥にしっかりと食い込んでしまって中々出ず・・・力を入れて出したところ!
勢い余って右足がすっぽ抜け、全然違う所に着地!その勢いで体が崩れてしまい・・・倒れてたまるかと体勢を立て直したら
左足まで泥地帯に!
しかも、さっきの右足よりも更に深く突き刺さっているような・・・。
これを抜く為には強く踏ん張ってやらないと駄目なのですが、踏ん張るべき右足が柔らかくて力を入れるとずぶずぶと入って行きます。それでも何とかしようとして・・・
更に奥の方に行ってしまった。
そして力を入れて踏ん張ろうとすると、ずぶずぶ入って行く足・・・。これが本当の泥沼?
なんて自虐を考えている余裕はあるものの、周りを見渡してみると・・・周りには誰もおらず、川からは随分離れてしまった自分がいるのでした。
ふと携帯を見てみると、圏外。
そして、もうスネを越えてヒザくらいまで沈み掛けている足。
これ、本格的に不味いんじゃぁ・・・
どうしよ。手を使って四つんばい・・・?駄目だ、手まで潜ってしまったら、顔まで沈んで息が出来なくなる。
となると、やはり下半身の力だけで脱出しないと駄目かもしれない。
結局、近くにあった枯れ木を杖のようにして足を出し、30分ほど掛けて川の方に脱出するのでした。
そうか。どこかに「底なし沼」が有るんじゃなくて、川を越えた所にある湿地帯そのものが泥沼であり、底なし沼なのか。
これ、昼だからパニックになりながらも何とか時間掛けて冷静に出ることが出来ましたが、夜だったら月明かり以外は灯りは一切無いし、相当ヤバイです。
場所が場所だけに助けに来てくれる人も少ないだろうし、死人が出てもおかしくない。
暫く、冷や汗が止まりませんでした。
山木
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