●更新日 08/28●
2012年に人類が滅亡する?(前編)
これは映画『2012』(監督:ローランド・エメリッヒ)の記者会見において、怪奇探偵・山口敏太郎が発表をした講義内容である。
2012年に人類が滅亡するかもしれないというその理由は?
・マヤ文明の予言とはいったい何か
昨今、話題に上る2012年問題を考察するにあたって、マヤ文明の予言が注目されている。残された文書の解読が進むマヤ文明だが、実は膨大な予言に基づき国家運営されていたマジカルな文明であったことが判明しつつある。マヤの預言者たちは、時代時代において
「太陽が生まれ、老いて死を迎える」
というひとつのローテーションが繰り返されると考えており、その太陽の延命を祈るために、人間の心臓を捧げてきた。勿論、これは過去の出来事に過ぎないのだが、マヤ文明が残したカレンダー・マヤ暦に恐るべきメッセージが残されていたのだ。
マヤの歴史において、人類は過去に四つの太陽の時代を体験しているとされており、現在は五つ目の太陽の時代を体験しているらしい。だが、第五の太陽の時代が、歴史上最後の時代であり、それ以降は人類の時代が終わるとされているのだ。その日付は決まっている。マヤの大周期で言うと5125年であり、現代の暦に換算すると2012年12月21日であり、この日マヤの暦が終わっている。つまり、この日に全人類は滅亡するゆえに、暦はこれ以降必要ないというわけだ。
・マヤの予言とリンクする数々の予言
マヤの暦から導き出されたこの2012年に関する予言には、反論もある。マヤ文明の研究家の中には「2012年はマヤ暦の最終年に該当せず、数十年後の時期である」と主張する者もいる。また、マヤ暦の破滅とは、マヤ文明にあった地域(中南米)一帯の破滅的な被害を意味しており、世界的な破滅ではないという解釈もある。
だが、驚くべき事に2012年前後に人類滅亡を匂わす預言は多い。ネイティブアメリカンは霊性の高い民族として有名だが、中でも精神的文化の高いホピ族の予言では「精神的なものと、物質的なものが戦う第三次世界大戦が起きる」とされている。その時期がそろそろ到来するという指摘もあるのだ。また、スピリチュアルな人々の間では、2012年に地球そのものがフォトンベルト(エネルギー光子の集合体)に突入すると言われている。フォトンベルトの中に入ると、人間は肉体を維持できなくなり、肉体を必要としない超人類に次元上昇するとも、肉体を失い消失するとも言われている。このフォトンベルト突入は、一万年に一回周期的に発生するものであり、前回の突入では、ムー・アトランティスの両文明が滅びたとされている。
また、スピリチュアルミュージックをリリースしているテレンス・マッケンナが、歴史上において革新的なことが集中して起きた時期と、その周期から易経を使い「タイム・ウェーブ理論」というものを提唱している。だが、全てのウェーブ(周期、波)が終わるのが、2012年12月だという。
更に作家・マイクル・ドロズニンのベストセラー『聖書の暗号』では、2012年に神が人類を滅ぼすとしている。多くの予言は2012年に向かって、シンクロニシティ現象を描いているのだ。
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山口敏太郎
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