●更新日 11/26●
謎のテレポート事件
超常現象の一つに テレポート(テレポーテーション。瞬間移動)がある。
テレパシー、透視などと並んで超能力の代表的な能力として知られているし、SFの世界でも登場人物の持つ能力としてよく使われる。
UMA研究の分野でも、そこに存在するはずのない生物が目撃される場合があり、それはテレポートアニマルと呼ばれる。
超能力(ESP:Extra-sensory perception )研究は20世紀から続いているがまだこれといった確証がなく、仮説どまりのようだ。
多くの人はオカルトの1ジャンルとして考えていることだろう。
さて、その仮説の一つに、テレポートは時空の歪みによって起こるのではないかという説がある。
この現象は、SFの中だけのことでなはい。
現実に、テレポートとしか思えない不可思議な事件が世界中で記録されているのだ。
一番古い記録では1593年10月、フィリピンのマニラ知事官邸を警備していた兵士が、メキシコシティの宮殿前に現れたという事件がある。
ある日、一人の不審人物がメキシコシティの宮殿前をうろついていた。
見たこともない服を着て、銃を所持していたという。
宮殿を警備していた兵士はすぐさまこの男を取り囲むと問いただした。
すると、男は困惑した様子で「さっきまで、フィリピンのマニラ総督宮殿の警備をしていたんだが、気がついたらここに来ていた」と答えた。
さらに「マニラで総督が暗殺されたんだ。それで宮殿には厳戒態勢がしかれていて、俺も警備に当たっていたんだ」と訴えたそうだ。
ここで、なぜフィリピン人とメキシコ人が会話できたのか疑問に思うかもしれない。
当時は両国ともスペインの植民地だったのだ。
つまり、スペイン語で会話を行うことが可能だったのである。
当然のことだが誰も男の言葉を信じず、不審者として投獄された。
しかしそれから約一ヵ月後、フィリピンから出航した貨物船がメキシコに到着し、ある情報をもたらした。
それは、一ヶ月ほど前にマニラで総督が暗殺されたというニュースだったのだ。
現在であればインターネットやマスメディアによって即座に世界中に情報が流れるが、1593年当時、約14400キロも離れた場所の情報を瞬時に受け取ることはまず不可能だろう。
このような事件は他にも多数記録されている。
さらに不思議な現象として場所だけでなく時間まで飛び越えた「時間移動」としか考えられない事件も発生している。
1960年、ある飛行機がアメリカ上空を飛行していたところ、突如別の小型飛行機が現れた。
両機は接触したが、幸い軽いものであったため、操縦に影響することはなかった。
その後、接触した際に残されていた相手の飛行機の破片を調べたところ、すでに解体されていた飛行機であったことが判明したのだという。
過去から現れた飛行機と接触したということになるのだろうか。
山口敏太郎
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