●更新日 01/22●


サラリーマンの神様、将門の首塚!


今回紹介するのは崇徳上皇、菅原道真とともに日本の三大怨霊と言われる平将門の首塚である。

場所は、東京都千代田区大手町一丁目一番一号。
神田明神などにも祀られている。平将門は平安中期の関東の武将であり、上洛して藤原忠平に仕えた。

領地争いが原因で同族内の伯父を殺し、武蔵国や常陸国の紛争に介入して関東に勢力を拡げる。
自ら新皇と称して関東独立を図ったが、朝廷軍との争いで倒れた。
一説には京都で処刑されて首が飛び帰って葬られたのが、大手町将門首塚とされる。




最近は、会社員の信仰が厚い。実は「首塚だけに、これ以上首にならない」という理由から、首切り防止の神様になっており、今や将門も、リストラ時代の救世主”くび防止の神様”と言われ、多くの会社員の信仰を得ているようである。

他にも、将門は地方左遷から東京に帰ってこれる神様になっている。
その理由も凄い。「将門の首が、京都から飛んで関東にかえって来たから」という伝承から、地方左遷の神様であるという現代伝説が生まれたのだ。




怪奇な生首の飛行伝説もポジティブに考えれば、なかなか明るい話題になってくる。
ちなみに地方左遷されたサラリーマンが、東京本社に帰れるように「帰る=かえる」に因んで、巨大なカエル像を奉納したりもしている。
将門公の首塚の廻りには、カエルの像が多数鎮座しているのはそういう理由からである。

ちなみに首塚にいたずらを働いたり、無礼な振る舞いをするものは、事実周囲のビルで首塚にお尻を向けて座った者は祟りをうけており、近在企業が集まる供養祭に欠席した企業にトラブルがあるなど、将門公の祟り伝説は今も聞かれる。首塚に行かれる読者の方はくれぐれもご注意を。




山口敏太郎



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