●更新日 01/29●


鳥類か宇宙生命体か モスマンの正体説とは


1966年から67年頃、アメリカ合衆国ウェストバージニア州のポイント・プレザント一帯に、あるUMAが出現し、人々に恐怖を与えていたという。通称「モスマン」と呼ばれるそのUMAは、現在になってもたびたび目撃されているようだ。

気になるモスマンの外見的特長だが、いくつかの目撃情報によれば、大きな二つの翼を持っており、160キロもの速さで飛行する鳥のような怪物であると伝えられている。首はなく、赤く光る両目は間隔が離れており、「キィキィ」と奇妙な声で鳴くそうだ。

モスマンの正体については、同地にかつて住んでいたインディアン・ショウニー族の呪いではないかとの説や、宇宙人のペット説、宇宙人が遺伝子工学で創り上げた生物である、など様々な説が飛び交っている。

オカルト的な見解が多いのだが、現実的な見解を示す説も当然存在している。モスマンは鳥類である、というものだ。モスマンの目撃時間帯は夜間が多く、当然周囲は暗闇に包まれている。その恐怖心から、モスマンを実際のサイズより大きく錯覚してしまったのではないかというものだ。つまりモスマンの正体はフクロウなどの大型猛禽類であり、人間の錯覚によって生み出された存在ではないかということだ。

そもそも「モスマン」との名はメディアによってつけられた名前であり、地元の人間は最初「バード」と読んでいたそうだ。

モスマンを否定する説は他にもある。本当は黒いビニール袋の見間違いであったとの説や、酷いものになるとモスマンとは町おこしのために町ぐるみで“やらせ”を行ったのではないか、という意見もある。

一時期姿を消したかのように考えられているモスマンだが、2003年には橋の上に止まっているモスマンらしき姿が捉えられた写真が撮影されている。また北京上空にモスマンが出現したとの情報も伝えられている。2009年9月18、19日には第9回モスマンフェスティバルも開催されており、一部ではまだまだ注目を集めている。モスマンの正体がなんであれ、町ぐるみのやらせではないことを願いたいものだ。

モスマン



山口敏太郎



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