●更新日 02/26●


水に住む奇妙な稀少生物たち!


キャンプ・海水浴など遊びの場として接している河川・海だが、一皮むけば、その深淵はまだまだ我々の認知の及ばない世界だ。山中の河川などは在来種が外来種に取って代わられ、生態系が今と昔でがらりと変わっていたりもするだろうし、海の深部などはその過酷な環境ゆえに探査も難しく、未だに数々の未知生物が存在している。

例えば、1997年に静岡県熱海市沖で捕獲された「深海魚ラブカ」は3億5千万年前の古代型のサメの原始的特徴をもっている。シーラカンスも「生きた化石」などと呼ばれているが、そういう意味ではこのラブカも「生きている古代魚」なのである。近年では2007年1月21日に奥駿河湾で、2008年4月2日には神奈川県横須賀市長井漁港沖でそれぞれ捕獲されている。

ほかにも水には不思議な生物がいる。和歌山県の砂浜にて発見された「ハテナ」という微生物は鞭毛虫(べんもうちゅう)の一種であり、藻を食料にして分裂するのだが、この分裂後が実に不思議なのだ。分裂した一方の個体は藻の性質を受け継ぎ、光合成を行って生きていくのだが、もう一方は捕食の為の口をもっており、藻を食料とする性質を持っている。つまり半分が植物で半分が動物になる、ということである。海洋微生物と植物の特性を持ち、進化の途中の生物として人類・生物の進化の過程がわかる可能性があるとして研究が続けられているのだが、現在でもその詳細については解明されていない。

日本に古来から伝わる「河童」も奇妙な水棲生物だ。見せ物としての河童のミイラは存在するものの、そのほとんどはまがい物であり、まじめに議論するにはあたらないものが多いのだが、ここまで噂が続くと言うことは何らかの生物が実在するのかもしれない。

河童の身長は子どものように低く、身体はぬめっており、尻子玉を抜き、牛馬を狂わせると言われている。尻子玉を抜き、牛馬を狂わせるという行為は「キャトルミューティレーション」であり、小さく、ぬるっとした外観も一致することから、一部で河童の正体はエイリアンのグレイタイプではないかと言われているようだ。やや牽強付会ではあるが、発想としては面白い。エイリアンの正体は実は水棲生物? なのかも。

河童



山口敏太郎



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