●更新日 02/27●
創作物ではなく、現実にキリスト現わる!?
キリスト教の始祖であり、キリスト教徒から崇められているイエス=キリスト。彼は紀元後28年頃に生涯を終えているはずだが、近年様々な場所に姿を表しているという。
全てのものは平等である。その思想故か、キリストは現れる場所を選んだりはしない。街角の壁やトースト、ココナッツにも現れたことがあるという。ココナッツにキリストが現れたのは、カナダのパラダイスとの場所。発見者がたまたま雑貨屋に立ち寄ったところ顔のような模様が浮き出ているココナッツを発見し、購入した。それをクリスマスに撮影したところ、その顔が日光に照らされてまるでキリストのような顔に見えたのだという(ご注意・あくまで、ご本人の主観である)
さらにお風呂場のドアにもキリストは登場した。発見者はそのドアをオークションで販売し、落札価格の50%を地震の起こったハイチに募金すると明言したのだが、入札数は0であった。当然と言えば、当然であろう。単なるシミが浮き出たドアが売れるはずもない。
意外な場所に姿を表しているのはキリストだけではない。聖母マリアも同様である。聖母マリアはココナッツに対抗してか、ポテトチップスの表面にその姿を表した。発見されず食べられてしまいそうなものだが、幸い注意力のある者によって発見されたという。勿論、単に黒ずんだポテチに過ぎないのだが…。
キリストは様々な場所に姿を表すことが出来るのであるから、キリストが磔にされて亡くなった後に遺体を包んだ布、聖骸布に姿を写すことなど容易である。だが、聖骸布は、偽物説でぼぼ決着がついている。1988年に、アリゾナ大学、オックスフォード大学、スイス工科大学の三大学合同で聖骸布の研究が行われた。放射性炭素年代測定法を用いて検査したところ、聖骸布は1260年から1390年の間に作られたものではないかとの検査結果が発表された。
人々の願望と不安を象徴するように、キリストやマリアの幻影(ファントム)は世界中に姿を現している。単なるシミや傷に、聖なるビジュアルを幻視し続ける人々、世界は、明らかに救いを求めているのだ。
山口敏太郎
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