●更新日 03/01●
願いが一つだけ叶う!? 女性のためのパワースポット!
三重県鳥羽市相差町に鎮座する神明神社では、神武天皇の母親にあたる玉依姫命(たまよりひめのみこと)がご祭神として祀られている。玉依姫命は『古事記』『日本書紀』によると、海の神・綿津見大神の娘であり、日本の初代天皇である神武天皇の母でもある。
海に縁が深い玉依姫命を祀った神明神社は、海女から「石神さん」と親しみを込めて信奉されていたのだが、近年では「女性の願いならなんでもひとつだけ叶えてくれる神様」として噂が広まっており、現在ではパワースポットのひとつとして人気を得ている。
この噂が噂を呼び、神明神社には全国からの女性の参拝者が絶えない。同地では磯着に見立てた麻布に貝紫色で文字書きしたお守りが販売されており、マラソン選手の野口みずきさんが大会などの際に身に着けて走ったというエピソードや、秋篠宮文仁親王殿下ご一家にお守りが献上された後に悠仁親王が誕生された、というようなエピソードがある。結構な御利益がありそうだ。
女性だけでなく、男性ももちろん神明神社に参拝可能。海・水に関わる職業の方々は、海女信奉にあやかって、水での無事故祈願を祈るのも良いかもしれない。
鳥羽市のお隣にある伊勢市には、日本最古の厄除観音で災難除けや縁結びなどの御利益があるという「松尾観音寺」や夫婦円満と縁結びにご利益がある「二見興玉神社」、日本武尊の叔母とされる倭姫命を祀る「倭姫宮」、本尊の千手観音菩薩像が長寿のご利益がある「太江寺」などがある。伊勢市ではこれらの開運、縁結び、厄除けなどの寺社をまとめて「パワースポット巡り」としており、ご朱印集めが人気となっている。この辺りは温泉宿なども多く、海の幸の宝庫。また近くには「お伊勢様」として有名な伊勢神宮もある。疲れを癒し、美味しいものを食べつつ、神社、お寺などを回るのも一種の浄化ではないだろうか。自分へのご褒美、という意味でも大事なことである。
山口敏太郎
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