
私には、6つ上の兄がいました。
兄と私の2人兄妹でしたが、私たちはとても仲が良く、近所でも評判の仲良し兄妹と呼ばれておりました。
私も年上の兄が大好きで、小さい頃などは、「お兄ちゃんのお嫁さんになる!」と言って周囲を困らせたりしていました。
私が小学校4年生の時の事です。ソロバンの塾の帰りに、突然、私の身体の周りに、白い靄のような煙が現れました。
晴れの日で、太陽もまだ沈みきっていない暑い夏の日の事なのでよく覚えています。
周りには何も無いのに、私の身の回りにだけ、その煙がまとわり付くように出ているのです。
でも、不思議と嫌な気持ちはしませんでした。
逆に、なんだか安心するような気持ちに…。
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