次の瞬間、私は急に兄の顔を思い浮かべました。

兄の笑顔が浮かぶと、何だか不安感が増して来て、居ても立ってもいられず、走って家に帰りました。

家に帰ると同時に私は蒼褪めた母から驚愕の事実を聞かされました。


「お兄ちゃん…死んじゃった…」


兄は、学校のクラブの帰りに車の事故であっけなく死んだそうです。

“虫の知らせ”と言うものがありますが、あの煙はきっとそんなものだったんじゃないかな?と思うようになりました。


私に不思議な事が起きるようになったのは、兄が死んだその日から始まりました。