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【壊れた】ゾッとする話【人間】

暑い日が続きますので少しゾッとする話をしたいと思います。
私が子供の頃の遊びと言えば公園でドッジボールをやったり、サッカーをやったり、かくれんぼや泥団子遊びが主流でした。今のようなネットもなければ携帯もない時代です。毎日走り回っていました。

遊ぶ相手は近所の同級生や年上の子で坪内君。夏の暑い日は当然ノドが渇きます。すると坪内君は率先して顔なじみのオバさん家に「オバちゃん、水ちょうだい!」と元気よく言ってコップ一杯の水を求めました。

「あ、坪内君ちょっと待ってて」と言ってオバさんも快く応じてくれて一緒に遊んでいた皆の分の水を与えてくれていました。コレが昭和の日常でした。そして時は流れに流れてこの坪内君も他所へ引っ越して行き数十年の月日が経ちました。そんなある日、母から知らされたのですがこの坪内君がバイク事故を起こしたんです。(坪内君の母親から私の母に連絡があり知りました)

幸い命に別状はなく打撲の怪我で済んだそうです。勤めていた会社は副業OKな会社で仕事が終わった後どこかの飲食店で皿洗いや清掃のバイトをしていました。体が疲れて眠気に襲われて事故ったみたいです。

それからです。坪内君の様子が何か変になりました。妙に昔を懐かしむのです。子供の頃の話をやたら話し出したり言動もオカシクなっていきました。バイク事故で頭を強く打ったせいでしょうか?当然のように勤めていた会社はクビになりました。しばらくしてその坪内君がウチの近所にうろつき始めたんです。

ピンポーンと鳴らして出てきたオバさんに

「オバちゃん、水ちょうだい」

言われたオバさんは面食らいます。目の前にいるのはどこか見覚えがある昔の面影を残した30過ぎの男性です。
「え?あなた・・昔、ウチの子とよく遊んでいた坪内君よね?」
「うん、水ちょうだい!」
「ああ、別に良いけど・・」
水を飲み終えた坪内君はありがとうと言って帰りました。
オバさんは早速、息子に電話をかけます。
「あの~貴史、昔よく遊んでいた坪内君っていたよね?覚えてる?」
「え?覚えているけど・・何か?」
「いやさっきその坪内君がウチに来て水ちょうだいって言って来てたんだけど?
今も付き合いあるの?」
「え?何それ?引っ越ししてから全然会ってないし」

後に聞いた話ではその後も何軒もの同級生の家に行って
「オバちゃん、水ちょうだい。オバちゃん、水ちょうだい」
と荒らし回っていたとのこと・・

壊れた坪内君は今も彷徨っているのでしょうか?

探偵ネロ 漫画・アニメ・映画・都市伝説大好きオタク探偵

 

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