ヘアドネーションという活動を知っていますか?
自分の髪の毛を寄付して、医療用ウィッグを必要とする子どもたちのために役立てる活動です。
寄付された髪で作られたウィッグは、小児がんや脱毛症、事故などで髪を失った、頭髪に悩みを抱える18歳以下の子どもたちに無償で提供されます。
いろんなヘアスタイルを楽しんだ私の髪は、ツヤがなくパサついたものになっていました。
どうにかしないとな…とは思いつつも後回しにしていた時、ふとヘアドネーションのことを思い出し、「どうせ整えるなら、誰かのためになる髪を育ててみよう」と思えたのです。
寄付できる髪の条件は31cm以上の長さと極端なダメージがないことだけ。白髪やくせ毛、軽いダメージなら問題ありません。
とはいえ、せっかく使ってもらうならできる限りいい状態の髪を届けたい。そんな想いから、カラーやパーマをやめて、ヘアケアを徹底する決心をしました。
その結果、どこに行っても褒められる艶髪に生まれ変わることができました。
寄付を決めて5年、もはやパーソナリティとも思えた髪をばっさり切るのは少し勇気が必要でした。
小さい束にまとめてカットしてもらいます。
賛同サロンでなくてもokですが、予約時に伝えておくとスムーズです。
美容師さんも少し緊張しながら、丁寧にカットしてくださいました。
さっきまで自分の一部だったものだと思うと不思議な気持ちになりましたが、何よりも「これが誰かの笑顔に繋がるんだ」と誇らしい気持ちでいっぱいになりました。
髪が綺麗になるだけでこんなにも明るい気持ちになるんだと知った時、ウィッグを受け取った子どもたちもきっと同じようにうれしい気持ちになるのではないかと気づきました。
しかし一人分の髪ではウィッグ一つ分にもならないのが現実です。だからこそ、この活動をもっと多くの人に知ってほしいと心から思いました。
ヘアドネーションは、ひどいダメージでなければカラーやパーマをしていても大丈夫。
「ただ伸ばして、切る」それだけで誰かの力になれる、シンプルで温かい活動です。
いってらっしゃい!私の髪が、誰かの力になりますように。

みなと蒼依
情熱と好奇心、時々執念。真実への探求が私の美学。
愛に不信を感じたら、ガルエージェンシーにご相談ください。