先日、衝撃的なニュースが日本列島を駆け巡った。２０１４年９月２９日、「ハッピーターンアイス」なる商品が全国で発売されるというのだ。これは亀田製菓のお菓子「ハッピーターン」にまぶされている謎の粉「ハッピーパウダー」をアイスに混ぜたもの。日本全国で愛される銘菓をアレンジした新商品の登場に、多くの人が期待に胸をふくらませているのではないだろうか。

ハッピーターン

しかし念のため、ハッピーターンの命ともいえるハッピーパウダーをご存じない方のために、この粉の概要を説明しておこう。

その歴史は古い。こちらの画像をご覧いただきたい。これはハッブル望遠鏡が捉えた宇宙空間に散らばるハッピーパウダーである。

写真提供：ＮＡＳＡ

そう、約１３８億年前、宇宙が誕生したビッグバンと同時にハッピーパウダーは発生し、宇宙全体に拡散したと考えられている。やがて地球にも到来したハッピーパウダーは古代文明において重用され、支配者の権力の象徴や宗教における崇拝対象になっていく。


エジプトのピラミッド。大地を覆い尽くす粉末はハッピーパウダー。


ハッピーパウダーを手から放出するサイババ。

こうした事例からも、いかに人類にとってハッピーパウダーが重要なものかわかるだろう。今回、この粉をふんだんに使用した「ハッピーターンアイス」を、探偵ファイル編集部が発売前に試食してみた。メディアの人間は特権をもっているので、発売前の試供品を入手できるケースが多々あるのだ。
まぁ、ウチの場合、そんなツテはないので自作するんですがね。



まず、ハッピーターンにまんべんなくまぶされているハッピーパウダーだけを取り除いていく。

もくもくと

…、滅茶苦茶頭が悪いことしている気がする。まったく粉がとれないのだ。

調べてみると、ハッピーターンには「パウダーポケット」という微細なでこぼこがあり、ここに粉がしっかりと入り込んでいるらしい。だが、やるしかない。一時間後、

５袋分です

少ねぇ

いや、正味な話、粉をとった後のハッピーターンもめっちゃ味するし、亀田製菓の技術力恐るべしということか。ともあれ、粉は手に入れた。あとはアイスに混ぜて食べるだけだ。

つづく



ニノマ