香港の「一国二制度」とは口先だけで、実質上、中国政府の認めた立候補者しか香港の行政長官にはなれない。
「真の普通選挙」を求め、香港では学生を中心とした民主派の抗議デモが２９日から金融街や政府庁舎で起きている。
このデモの様子はネット等で多く拡散された。香港の警察隊が警棒や催涙ガスを使用し、民主派を駆除しようとする様子を見た人も多いのではないだろうか？

香港紙によると２９日のデモ参加者は６万人以上、逮捕・拘束者は８９人に上ったようだ。
１９９７年の香港返還以来の大規模デモだと言う人も多い。

写真は日本在住、香港生まれで香港系企業に勤める男性がこの抗議を伝えて欲しいと送ってくれた写真。
男性は電話で「抗議をせず黙っていたら、香港は脱落していくだろう」と語り始めた。
繁華街である九竜の旺角（モンコック）でもこのようなオキュパイで１日現在、群衆で埋め尽くされているという。









689とは香港の行政長官梁 振英（りょう しんえい）が６８９票で当選した意味を示す。








（撮影：Oli）

フランス語、日本語、マンダリン（中国の公用語）、英語といろんな言語が飛び交い、観光者がたくさん見に来て写真を撮り合っているようだ。

抗議なのにテーマパークみたいだった

と伝えてくれと最後に語った。現在大きな混乱や動きはない。
英紙には世界一紳士的で礼儀正しい抗議だと報道された。民主派は大陸の人たちと違い非暴力を貫き、冷静でモラルあるアピールをしているようだ。一部、爆薬が持ち込まれているという噂もあるが、人民解放軍の力で押さえつけるのだけは止めてほしい…。
ホワイトハウスの嘆願サイトに１０万人署名が集まったことを受けオバマ大統領は１日、民主派のデモ隊に理解を示し平和的解決を促した。国際的注目が集まり中国政府にしてみれば大きな脅威だ。



探偵ファイル