非モテ男子達にナンパ革命が起きていた

ナンパの聖地・渋谷で異変が起きているらしい。週末になると明らかに渋谷に似つかない、女性と縁が無さそうな男性達が現れ、道行くギャル達をナンパしているというのだ。



渋谷・センター街を捜索すると、すぐに目的の集団を発見。彼らは、道ばたから道行く女性を眺め、時には呼び止めて声をかけている。B-BOY風やホスト風の男性に混じり、その半数あまりが、確かにセンター街よりは秋葉原などの電気街の方がしっくりとくる風貌だ。



集団の一人、アキバ系風の男性から話を聞くことが出来た。
なんとこの集団の正体は、ナンパ師を講師に迎えた非モテ男性達向けのナンパセミナーだというのだ。男性は語る。
「2ちゃんねるでナンパ師の方が募集しているのを見つけ、はじめは半信半疑でした。普段は女性に声すらかけられないのですが、ナンパはしてみたい。だからおもいきって参加しました。ナンパ慣れしている人が声のかけ方や電話番号の聞き方などを教えてくれて勇気が出て、実際に女の子に声をかけることが出来ました」

彼は３２歳の会社員。恋人がいた経験はなく、初体験は３０歳の記念に行ったソープだという。そんな彼はナンパに挑戦した感想を「やはり難しいです。女の子に睨まれたり、無視されたりしてへこむことも多い。でも上級者が周りにいますし安心してナンパできます」と無邪気に語る。
マニュアル化、パッケージ化などと現代人の思考回路については様々な批判がされているが、
まさかナンパにまでその余波が押し寄せているとは……。



ナンパ師達は講義を無償で行っているというが、そんなことがありえるのか。別のナンパ師に尋ねると「無償は考えにくい。代金が発生しているか、これから要求するのか、もしくは非モテの人を当て馬に使っているだけなのでは？」との指摘。
純粋な気持ち（？）で、いつの日かのナンパ成就を夢見みて修行に励む非モテ男子達。どんな未来が待ち受けるのか、その前途を案じるばかりだ。



山崎