後で彼女に、その武士たちの死因を聞いたら、黒いズボンに赤いチャンチャンコみたいな服を着た軍勢に囲まれて、彼らが斬り殺される風景が見えた、と言う。おそらく幕末の動乱期に殺された武士なのだろう。

里見さんがいた一年のあいだに、霊的にいろいろなことがあったが、ここでとくに印象に残る話をしたいと思う。