●更新日 11/23●

悪魔を自宅に呼んでみる(後編)


前編はコチラから


とうとう、悪魔召還の儀式を始める。

儀式は一人で行うため、自宅の一室で行った。

ビデオカメラで儀式の様子を撮影。
この時、照明は蝋燭だけなのでナイトモードを使用、ピントも定点であわせた。




神の加護を得る儀式を行い、一旦集中するために深呼吸をする。
蝋燭を灯しているせいか、かなり暑い。



そして、悪魔召喚の呪文を唱える。
その時、一気に気温が下がった気がした。
特に、背中は氷でも入れられたかのように、冷たい感じがしたのだ。


再び集中するため深呼吸をし、水鏡に悪魔のイメージを念じる。

冷たい感じが弱まり、水鏡に何かがいる感じがする。


召喚できたのだろうか?


そう思い、悪魔に命令を下す呪文を唱えようとするが、目が霞んでうまく呪文が読めない。
集中するのが精一杯だ。


そうして何とか儀式を終了させた時、何とも言えない疲労感に襲われた。
果たして悪魔は、この部屋におりたっていたのだろうか。


後片付けを終え、ビデオチェックをしてみると、愕然とした。

定点で合わせたはずのピントが、ずれているのだ


呪文を読み始めた頃


呪文を読み終わった頃


悪魔がおりたっているかもしれない頃



初めからずれていた訳ではなく、儀式を始めた頃からずれ始めている。
悪魔を召喚する部分は完全にピンぼけして、何も写ってないのだ。
当然、自室には自分以外の人間はいない。
しかも、

儀式が終了したとたんにピントは元に戻っている


悪魔をおさめる呪文を読み終えたと共に、まるでアニメの世界のようにスッと画面が元に戻ったのだ。


「悪魔召喚は一種の意識変容の技術である」
そう参考にした本に書かれていたが、実際このようなことが起きると、本当にそうなのか? という疑問を感じてしまう。


儀式自体は簡単なので、勇気のある人は挑戦するのもいいだろう。

ただし、何が起きるかは分からない。
必ず、自己責任で行うように。



探偵ファイルのトップへ戻る

前の記事
今月のインデックス
次の記事