●更新日 06/08●
貞子はこの家にいる!?
台東区某2丁目にある借家に幽霊が出るという。
その借家は庭にお稲荷さんの祠と玄関の床板の下に埋めていない井戸があり、
しかもその物件を取り扱っている不動産屋も、
その借家で女性の幽霊を見た
というのだ。
周辺の不動産屋に片っ端から聞き込みをかける。
しかし、どこも「そのような物件はない」との答え。
果して本当にそのような借家はあるのだろうか?
取り合えず台東区某2丁目に向かった。
元々近辺には寺院や地蔵が多く“異界”とも呼ばれ、有名な怪談 「牡丹灯篭」の舞台となった三崎坂もある。
探索してみると、比較的新しい家が多い中、
一軒だけ古い家があった。
そこの庭には祠らしきものも見える。
人が居たので聞いてみると、家は現在、借家ではなく撮影スタジオとして使用されているとのこと。
▲この日の夜も中で撮影を行っていた
玄関の床板下の井戸は確認できなかったが、祠は確かにお稲荷さんだ。
その後近所の人に話を聞いてみた。
話をまとめてみると、
・家もお稲荷さんも以前からあるもの
・以前この家に人は住んでいたが借家だったことはない
ということ。
幽霊の出る借家は他の場所かと思ったのだが、庭にお稲荷さんの祠がある家は他にはないとのこと。
デマだったのか?
ただ、一人の婦人から気になるこんな話を聞いた。
「戦時中、ここ一帯は大量の爆弾を落とされて、この家の向いの家はその爆撃で6人の方が亡くなったんですよ」
当時激しい爆撃の中、この家の住民から犠牲者を1人も出さなかったのは、この祠によるご加護のおかげなのだろうか。
ならば、幽霊の噂があるのは何故か?
もしかすると、まだ見えざる井戸の存在が何らかの関係をしているのかもしれない。
しかし井戸の存在を確認するには、軒下にもぐり地面を掘り返さねばならない。
そう、あの“リング”のように……。
今回は残念ながらこれ以上の調査は不可能。
はたして、この幽霊の正体は“貞子”であるのか?
この真実はいずれ報告したい。
li.kouji
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