哲学堂公園

東京都中野区にある哲学堂公園には、さまざまな噂がある

　・公園の周りの林から女性の泣き声が聞こえてくる
　・『幽霊梅』を写真に撮ると霊が写る
　・公園で自殺した女性の霊が取り付いてバイク事故を誘発する
　・革ジャンを着た首無しライダーが疾走する




哲学堂公園は、妖怪博士としても有名な、東洋大学の創立者、井上円了によって建設された。



井上円了は、迷信を打破する立場から妖怪を研究し、
「心を養う」哲学の公園として哲学堂公園を建設した。


心を養う目的で建設した公園が、なぜ心霊スポットになってしまったのだろうか・・・






昼間の公園は、老人や子供たちの憩いの場になっている。





霊が写ると噂の幽霊梅（跡）。
残念ながら現在は午後６時以降の入園が禁止されている為、
心霊写真が撮れるかどうか確認できない・・・





男女の霊がでると噂の哲理門。
この場所で、過去に一家心中があったと言われている。





昼間は公園内の心霊スポットを巡ってみたが、やはり霊といえば夜だろう・・・





深夜、再び公園を訪れた。




公園の門は閉められ、人の気配がなくなった。
すすり泣く女性の霊の声が聞こえてくるという林の横を通り、
霊が事故を誘発すると噂の道へ向かう。





風に揺れる木々の音が不気味さを演出する。
なにげなく公園内を覗いていると・・・
木々の音にまぎれて一瞬女性の声のような音が聞こえた。
慌てて辺りを見回す。


何もいない


公園内には入れない為、泣く泣く諦めて先へと進む。





霊がバイク事故を誘発すると言われている場所へ到着。




・・・ただのまっすぐな道だ。
事故が多発するとは、とても思えない・・・




周辺を探索するも、この日は何もなかった。




が、




事故の痕跡のようなものを発見。


バイク事故が多発すると言う噂は本当なのだろうか。
少なくとも、ここで何らかの事故があったことは確かだ。
こんなまっすぐな道で・・・






・・・この痕跡も霊の仕業なのだろうか・・・






・・・そう考えなければ、到底説明のつかない状況だ・・・



島　雷鹿