交差点（百物語）

私が住んでいる家の目の前の通りは、車もバスも通る往来の激しい道と、坂になった交差点の角に小学校があり、いつ事故が起きてもおかしくないような感じでした。



ある深夜、母が仕事帰りに自転車でその小学校がある坂を下ってバス通りに入ろうとした瞬間、猛スピードのトラックが走ってきて、ひかれると思うとスローモーションになり、トラックが自分を擦り抜けていったそうです。






その時の出来事を気に留めず数年たったある日、霊感の強い近所の方と話していると、「あそこの交差点て子供がいっぱいいてあんなに危ないのに今まで事故が一度も起きたことがないんですよ。あそこの交差点にいつも立ってる女性の霊を見たことないですか？あの人が子供達を見守ってくれているんです。」という話を聞き、母は驚いた。








今でもその女性の霊のおかげで悲劇は起こっていない。



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