●更新日 11/23●

松明を持った女(百物語)


暑い夏の夜。暑さのあまり、深夜に目を覚ましました。再び眠る事ができず、起きて辺りを見回すと、窓の外が少し明るく揺らめいている事に気付きました。
二階の部屋の窓を開け見てみると、隣の林に松明を持った女が立っていました。
私は「焚き火でもしているのか」としか思いませんでした。

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しばらくした後、喉が乾いた私は、飲み物を買いに外へ出ました。近くの自販機へ行く途中、神社の前を通り過ぎようとした時、先程見た女が神社にいるのが見えました。
女をよく見ると両目がくり貫かれている事に気付きました。
女の異様さに恐怖した私は、逃げるように家へ帰りました。

部屋に戻ると、窓の外は先程より一層明るく揺らめいていました。
私は恐怖のあまり立ち尽くしていると次第に明かりが消えていったので、私は胸をなで下ろしました。
その後、消えた事を確認しようと窓を開けると、目の前にさきほどの女がいました。そして、言ったのです。







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「くらぁいよ・・・」と。



shigure



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