●更新日 02/15●


山口敏太郎が語る東京風水物語


東京の風水っていうのと景気は関係があるんじゃないか、という話があります。



北には普通、先祖を奉るとよいとされてるんですが、日光東照宮が家康ですから徳川の先祖と言えば先祖です。他にも北西にあたる天門には麻布の首塚(今は壊されている)が奉られています。ここは関が原の闘いのときに取られた西軍の武士たちの首が埋まっていると言われた場所です。また鬼門には、本来帝都を脅かす存在を奉るとそれが災い転じて守り神になるんですよ。つまり、怨霊である将門の首塚を鬼門に奉ることにより、怨霊が帝都の守護神になる。ちなみにこの首塚を北東(鬼門)の方角に伸ばしていくと茨城にある胴塚につながり、強大な鬼門の結界になるわけです。しかも、鬼門のリバースの位置にある裏鬼門(南西)には源頼朝の墓があり、鬼門(北東)・平将門、裏鬼門(南西)・源頼朝、北・徳川家康、天門(北西)を関が原の西軍、という恐ろしい武士たちの怨霊が守護しているのですよ。まさに最強です。

あと、鬼門には、相撲(国技館)、遊女(吉原)などが配置されています。これはアマテラスの岩戸隠れのときに、アマテラスに岩戸を少し空けさせたのが踊り狂ったアメノウズメであり、その直後強引に岩戸を引いたのが力自慢のアメノタヂカラオなんですよ。アメノウズメは遊女の先祖であり、アメノタヂカラオは力士の先祖なんです。言わば、遊女と力士は帝都の守り神なんです。だから相撲(国技館)、遊女(吉原)が鬼門におかれるんです。

東京風水物語【後編】


山口敏太郎



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