●更新日 02/19●


南米アルゼンチンのナウエル・ウアピ湖に棲みつく
水棲UMAナウエリートは古代の恐竜なのか?


ナウエリート(Nahuelito/別名パタゴニアのプレシオザウルス)が最初に発見されたのは百年以上前。1897年、アルゼンチンのナウエル・ウアピ湖付近を散歩中の地元住民が偶然発見したという。

13年後の1910年にはジョージ・ギャレット氏という男性がナウエリートを目撃し、詳細な記録を残している。その記録によると体長は約5〜7mで、水面から出た首は2mほどあったという。


2006年4月、初めてこのUMAの写真撮影に成功した人物かいるのだが、その男性はナウエリートにあまり興味がなかったようで、地元新聞社に3枚の写真を置いて立ち去ってしまったという。

このナウエリートが目撃されたナウエル・ウアピ湖は、アルゼンチン南部のパタゴニア・バリローチェという地域に存在する。ここは高級リゾート地として多くの観光客が訪れる所であり、透明度が高くきれいなナウエル・ウアピ湖は観光名所になっている。この湖ではナウエリートが発見される以前から"頭も脚も尻尾もない巨大な生物"というUMAの伝説がある。

どうも目撃されているナウエリートとは姿形が異なっているようだ。


確かにナウエリートの姿には諸説があり、巨大なウナギに近い生物であるという説、あるいは古代クジラであるという説、さらにはジュラ紀に棲息していた水棲爬虫類、イクチオサウルスの生き残りであるとまで言われている。
ナウエル・ウアピ湖に棲むナウエリートの全体像が解明される時は来るのだろうか?
ちなみにこのナウエリートはアルゼンチン国民にとってアイドル的存在で、知名度が高く最も有名なUMAキャラクターとして新聞や絵本、ぬいぐるみに、旧1ペソ札では湖面から首を突き出すナウエリートがデザインされるほどの人気である。

だが、2006年に撮影されたナウエリートの写真にはトリックの噂もつきまとっている。誰かが流木を加工して造り上げた模型を浅瀬などに置き、連続撮影し、ナウエリートのスクープ写真に見せかけているというものだ。

その根拠とされているのが、撮影されたナウエリートの写真は、水位が変化しているにも関わらず、常に首の角度が変わらないという部分である。
一方で写真を撮影した本人はギャラも受け取らず立ち去ったと言われており、単純な金儲けでないとしたら、一部の有志によって、町おこしのために行われている可能性もある。


最近は隅に追いやられてしまった感のある元祖水棲UMA・ネッシーや日本の水棲UMAイッシー、クッシーたちは、最近は息をひそめているのかあまり表沙汰にはならないようで、少し寂しい感じがする。

だがこのように場所や呼び名を変え、UMAは存在し続けるのだ。





山口敏太郎



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