●更新日 02/24●


日本の怪物・牛女とアメリカのUMA・ピッグマン


食肉文化の違いが怪物のビジュアルを左右することがある。牛好きの日本とポーク文化のアメリカが生み出した怪物を対比して紹介してみよう。

日本には牛女という怪物がいる。この怪物は頭は牛で、体は人間だといわれており、悲劇的な誕生話がある。実は、牛女は裕福な家に生まれた娘であった。時は太平洋戦争まで遡る。実家は近在でも有名な金持ちであった。本来ならば、お嬢様の彼女だが、その容姿が災いした。どうみても、牛そのもののような顔をしていたのだ。結局、牛女は広大な邸宅の奥に存在する座敷牢に幽閉されてしまう。だが、運命の女神は彼女を見捨てなかった。神戸大空襲の夜のこと、屋敷が燃え盛る中、座敷牢の鉄柵が抜けた。牛女は、辛くも火中から脱出し、そのまま何処かに消えた。そして、彼女は妖怪として、人間社会に復讐する日々をおくっているのだ。



アメリカの怪物・ピッグマン
アメリカにはピッグマンという怪物がいる。日本語に直訳すると“豚男”であり、その名のとおり、頭は豚で、体は人間だといわれている怪物だ。比較的新しい怪物で、70年代からアメリカ・ノースフィールド周辺で、ピッグマン目撃談が発生している。この怪物ピッグマンには、悲劇的な誕生話がある。実は、豚男は裕福な家に生まれた。だがその容姿が災いした。なんと牧師によって、教会の隠し部屋に幽閉されてしまったのだ。人間であるのに、日々暗闇で生き続けるピッグマン。しかし幸運の女神は彼を見捨てなかった。教会に突如、火事が発生し、外部に脱出することができたのである。その後、ピッグマンはUMAとして人間社会に復讐を誓っている。



山口敏太郎



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