京都本願寺にある龍谷ミュージアムで展示、3年ほど教授に預けていたが、先月返してもらった。
何故か。
あの世界一のオークション法人、クリスティーズ(本社ロンドン)から、阿弥陀三尊像を是非拝見したいと連絡があったのだ。
しかも何と、クリスティーズ日本法人のバイス・プレジデントと日本の美術品を統括する最高責任者が訪れてくれた。
お二人とも「素晴らしいです。金仏の配置など例を見ない。保存状態も最高です。」
早速、ニューヨークで出品するように促された。
私は過去の記事のように納得できないと売却するつもりはない。
でも、クリスティーズはハンマープライスの落札金額は相場に委ねるしか無いという。
ここは焦る必要は無い。数千万円で落札されてしまうなら、未来永劫、私が持っていようと思った。源氏物語絵巻の作者が描いた阿弥陀如来さま。これほど強力な守り仏があるだろうか。
古美術商 渡邉文男 ~BOZZ