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愛する男を寺で焼き殺した最凶のストーカーKが『国宝』に

・福島県白河市の修行僧Aが熊野詣に行く途中、和歌山県田辺市の役人の屋敷に投宿した。この僧は大変な美形(イケメン)であった。

・屋敷には16歳の娘Kがいた。KはAを見て一目惚れした。肉食系のKは夜這いをかけて「深く交わりたい」と迫った。

・Aは修行僧の身であり深入りは避け、「熊野詣を済ませた帰りに会いに来る」と約束をして去っていった。

・後日、Aがとうに通り過ぎたことを知り、Kは激怒した。

・Aは、日高川を船で渡って逃げた。

・Kは衣を脱ぎ捨て、大蛇となって日高川を泳いで追跡した。

・AはD寺に駆け込んで、鐘の中に隠れた。

・Kが変身した大蛇は鐘に巻きつき口から火を吐いてAを焼き殺した。血の涙を流し、入水自殺した。

Kは女性ストーカーですが、実際のストーカー被害者の約9割が女性です。もし「ストーカーかも?」と感じたら、一人で抱え込まず、できる限り速やかに警察に相談することが重要です。警察は、警告や禁止命令、パトロールの実施など、あなたの身を守るための対策を行います。

■警察に動いてもらうための具体的な方法

・証拠の収集と記録:日時、場所、内容、加害者の情報を詳細にメモしておく。着信履歴、メール、SNSのメッセージ、動画、音声などを保存する。

ストーカーの加害者の約9割が顔見知りです。「元カレに前科が付くのは気が引ける」とためらう方も一定数いるようです。

2025年12月3日、改正ストーカー規制法が参院で可決しました。「紛失防止タグ」を旧住所に送付して郵送物の転送により現在の住居を割り出そうとする位置情報取得を禁じるなど厳罰化の傾向にあります。万一の場合は、まず、身を守ることを最優先で考えてください。

ところで、AとKの物語はなんだか可哀相なので、歌舞伎の演目となりました。2004年に坂東玉三郎と尾上菊之助による「二人D寺」が話題になりました。2025年の映画『国宝』では「二人D寺」が演じられ、鐘の上の二人のKの姿が、恐るべきストーカーの蛇でありながら美しい映像として表現されていました。Kも喜んでいるかも知れません。

 

証拠収集のご相談はガルエージェンシーへ。

 

探偵船引
「タフでなければ生きていけない、やさしくなければ生きていく資格がない」。探偵フィリップ・マーロウを敬愛しています。

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