ナカノです。
大AI時代が到来し、シンギュラリティもすぐそこと言われる昨今で、知能労働はAIに奪われるであろう未来がくると言われています。
しかし、人間=動物の図式がある以上今こそ、我々人間は’うごくもの’の端くれとして躍動する肉体を賛美するべきではないでしょうか??
そこで今回は血と汗と、鉄と油のニオイが充満するくっせえ漢の仕事映画を紹介しましょう。
デニーロ、パチーノ、ダブル主演の銀行強盗映画。プロの銀行強盗グループのリーダーであるデニーロとそれを追う刑事達のリーダーであるパチーノ。水と油の二者は交わることのない関係であったが、互いに仕事への姿勢や生きざまに、対話することなく共鳴してゆく。しかし、犯罪者と刑事である以上どちらかが死ぬ結末しか残されていなかった。不器用な男たちが冷徹に歩みを進める様から、それぞれの信念と哲学を感じ取れる名作。
ジェレミー・レナー主演の戦争映画。イラクで米軍の爆弾処理班に所属する主人公は自信過剰で優秀な爆弾処理の専門家であった。チーム行動が基本の軍隊において、主人公はワンマンプレーを連発し、チームメイトからは反感を買う。彼はテロリストが作る即席爆弾を解除する緊張感と仕事人としての姿勢に、中毒とも言えるまで固執していた。仕事の行く末は死か名誉か、それとも両方か。乾いた砂埃と湿った脂汗が心にまとわりつく。銃を撃たない戦争映画。
イーサン・ホーク、デンゼル・ワシントンダブル主演の刑事映画。晴れてロサンゼルス市警麻薬課に所属となったイーサン・ホーク演じる主人公。勤務初日は研修からスタートした。教育係になったのはデンゼル・ワシントン演じるチンピラ刑事。その立ち振る舞いからは清廉な刑事の生き方を微塵も感じない。ギャングまがいの畜生刑事に振り回されながら、主人公は自身の信念を貫き通す。シボレー・モンテカルロのV8エンジン音が長い一日の始まりを告げる。
香港クライムノワールの傑作。警察に潜入したヤクザとヤクザに潜入した警察、二人の男の人生がすれすれで交差する。仕事、出世、恋愛、信念。一枚のコインの裏と表のような二人が、宙を舞うコインが如く運命に翻弄される。コイントスの結果は裏か表か。人生の答えは己のみが知る。
後に、様々な映画、ドラマの原案となった、見るだけで汗がにじみ出る香港を舞台にした蒸し暑い人間ドラマ。
生き方も境遇もすべてがバラバラの五人組が、闇金ヤクザの組事務所への強盗計画を企てる。辛くも成功したかに見えたが、ビートたけし演じる凄腕のヒットマンから追われる身となる。内装屋の職人がタッカーを打つように淡々と引き金を引くヒットマンのたけしからは仕事人らしさがあふれ出る。ネタバレになるが、最終的には登場人物全員死ぬので、死に様から見える生き様を考察するのもあり。
結局、ほとんどクライムサスペンスばっかりになりましたが、「アルマゲドン」とかも男臭くて好きです。

NAKANO
ガルエージェンシー大阪本部
探偵歴6年目。映画に憧れ過ぎて探偵になってしまった男。雑多な知識で調査をこなす現役探偵(0120-000-783)
これまで書いた記事はこちら