私はソフトバンクの孫社長・ユニクロの柳井正社長が心酔した初代マック社長・藤田田氏の経営理念や経営哲学が好きでこの御方の本はほぼ全部買って読んだことがあります。
有名なユダヤの商法をはじめ金持ちラッパの吹き方・勝てば官軍等。
これらの著書の中でこんな逸話がありました。それは以前書いた記事のスーパーアキダイの記事のギブ・アンド・テイク(損して得とれ)を否定するモノでした。
ある人から
「藤田さん、ビジネスはギブ・アンド・テイクですよね?」
と聞かれた藤田氏は一喝したそうです。
「バカ野郎!俺は慈善事業でやってるんじゃない。ビジネスはテイク・アンド・アスク・フォー・モアだ!」
訳すと
よこせ!更にもっとよこせ
との事です。今のマックの店員は言わなくなりましたが一昔のマックの店員は必ず「ご一緒にポテトはいかがですか?」と聞いて来なかったですか?あれはこの理念に基づいてのマニュアルトークだったんです。
このテイク・アンド・アスク・フォー・モア商法は他にもあります。
例えばココイチのカレー屋。このカレー屋に行くとどうしても注文したくなるトッピングの数々
さすがに全部乗せはアレですがお腹が減ると素のカレーだけじゃなくハンバーグを乗せたい・とんかつも良いなぁ・タマゴも・・
よこせ!更にもっとよこせという魔術にかかってしまう訳です。
うどん屋の丸亀製麺もそうです。かき揚げにナス天にエビ天・・
トッピングさせる事で更に収益を上げる
ギブ・アンド・テイクもテイク・アンド・アスク・フォー・モアも然りビジネスは奥が深いです。お前は本当にこの人の本を読んだのか?ウィキやネットで調べたモノを書き写しただけなのでは?
失礼な!その証拠にもう三つの逸話を紹介。
マックのハンバーガーにはある小動物が使われていると悪質な噂を立てられた事があって相当ご立腹した事があったそうです。仮にもしその小動物を使っても圧倒的に数が足りないからあり得ないとか。
美容ブームでお金をかける女性に「そもそも土台が悪いのにいくら化粧しても無駄じゃないか」と皮肉ったり、また藤田氏も成功ばかりじゃなく失敗談もあったそうで
経営していた藤田商店である外国の会社からナイフとフォーク300万本の注文を受注した事があって藤田氏は岐阜県の業者にナイフとフォークの製造を発注したものの遅れに遅れた製造だったそうです。納期に間に合わず焦った藤田氏は船舶で送る予定を急遽変更して飛行機便(飛行機便で送ると赤字)で間に合わせたそうで相手の外国人社長から「デン!OKだ!」の返事をもらい非常に安堵したとの事。
損して得とれならぬ
損しても信用をとれ
の精神を貫いた経営者でした。

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