先月、新宿・歌舞伎町のTOHOシネマズ新宿で、ロビーにいた女性が突然、刃物を振り回すという騒動がありました。
事件が起きたのは午後7時ごろ。映画を観に来ていた人々が行き交う中、突如現れた“刃物女”に場が一瞬、緊張に包まれました。幸い、けが人はいませんでしたが、駆けつけた警察官がその場で女性を取り押さえました。
◾️「歌舞伎町では日常のこと」刃物女に周囲は動じず
現場に居合わせた20代の女性は次のように話しています。
「女性が叫びながら刃物を振り回していました。でも歌舞伎町ではこういう人がたまにいるので、目を合わせずにその場を離れました。周囲の人もあまり動じず、動画を撮る人もいました」
また、歌舞伎町で働く20代の男性もこう語ります。
「刃物を振り回すくらいでは驚きません。歌舞伎町では日常のことです」
“刃物女”騒動すら「日常」と語られる歌舞伎町の現実には、異様さを感じざるを得ません。
実際、この地域では同様の事件が相次いでいます。
◾️常識が通じない街・歌舞伎町
今年5月には、通称“トー横”エリアで男性が刃物を振り回して暴れる事件が発生しました。過去にはホストクラブの女性客が担当ホストを刺す事件もあり、刃物が絡むトラブルは後を絶ちません。
今回の事件ではけが人が出ませんでしたが、状況次第では大惨事になっていた可能性もあります。
映画館という多くの人が集まる場所で起きた危険行為に、SNS上では「もう歌舞伎町は怖すぎる」「刃物が日常って感覚がおかしい」といった声が上がっています。
“眠らない街”として知られる歌舞伎町ですが、そのネオンの裏では、常識の通じない現実が今も動き続けているようです。
櫻麗
猫と紅茶があればご機嫌です