その経営者はガソリンスタンドの経営者でした。

売り上げが想定してたより全然上がらず閑古鳥が鳴いていました。
「その原因は何だろうか?」と考えたトコロ、それは近くにあるライバル店の存在ではないか?と思い込んだんです。
そのライバル店を偵察したら可愛くて若い女性が働いていました。男性客は鼻の下を伸ばして、どうせスタンドでガソリンを入れるのならビジュアルが良い子の店に行きたいと思うのは男性心理です。
何とかこの店の評判を落としてこっちに客が来る方法はないか?
そうこうしている内に経営者は客として来ていた事件屋と呼ばれる男に相談したんです。何か良い方法はないか?報酬を払うからライバル店の売り上げを落としてほしいと依頼したんですね。
事件屋は早速動きます。
その方法は・・
スタンドには必ずと言っていいほど門型洗車機が置かれています。事件屋が目を付けたのは今はあまり見なくなったそのライバル店に置いてあったブラシ型の洗車機でした。そのブラシに十数本の

針金を巻き付けたんですね。時間は閉店した誰もいなくなった真夜中
今は防犯カメラ全盛時代だから一発でバレますが当時はほぼなかった時代です。
針金を巻き付けられているブラシ型洗車機に車を通して洗ったらどうなるか?
それは火を見るよりも明らかです。出て来た車は傷だらけです。客は当然のように激怒し店は弁償させられる事になりました。そして悪評が立ってそのライバル店の売り上げは減りほどなく閉店する事になったんですね。メデタシメデタシ・・とはいかないのが世の常
事件屋にこんな仕事をさせた経営者は「弱味」を握られる事になりました。
その後、違法行為に協力させられたり無茶な要求も断れなくなったそうです。断ろうとすると「てめぇあの時に世話になったんじゃねえのか?あの事をバラしても良いのか?」とお決まりのように脅され続けます。そして心身ともに疲弊した経営者は夜逃げをしてしまいました。
この世界には三つの「教訓」があります。
まず一つは
神仏に足の裏を向けて寝てはいけない
(罰が当たります)
二つ目は
人殺しを脅迫してはいけない
(わかりますよね?人を一人殺している訳ですからどうせ地獄に落ちるなら二人も三人も一緒という思考になります)
最後の三つ目は
裏世界の人間を信用してはいけない
(あの人らに借りを作ってはいけないです)

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