
「これは氷山の一角です」
歌舞伎町の中堅ホストクラブを運営する男性は、今回の事件について、こう話します。
警視庁は10月16日、女性客にホストクラブの料金を支払わせる目的で性風俗店で働くよう要求したとして、元ホストの男を逮捕しました。男は女性を風俗スカウトに紹介し、女性は実際に千葉県内の性風俗店で働いていたとされています。また、紹介したスカウトも職業安定法違反の疑いで逮捕されています。
この事件で浮かび上がるのは、ホストクラブと風俗、スカウトをめぐる「金の循環」です。
「客の女の子が払える金額のキャパを超えるまでホストクラブで使わせる。払えなくなったら、スカウトに渡して風俗で働かせるんです」
そう話すのは、前出の歌舞伎町の中堅ホストクラブ運営者です。
女性が風俗で稼いだ金は、再びホストクラブで使われます。さらに、ホスト側が女性をスカウトに紹介した場合、スカウト側から紹介料を得るケースもあるといいます。つまり、女性を風俗で働かせることで、ホストクラブは未回収になりかねない売り上げを回収できるだけでなく、紹介による利益まで得られる可能性があります。
「自分自身がスカウトのような役割をして風俗店に紹介するケースもあります。そうなると、ホストクラブでの売り上げと、風俗店への紹介による利益の二重取りになるわけです」
警察庁も、悪質ホストが性風俗店やスカウトグループと結託し、女性を徹底的に搾取することで不当に利益を得る実態を把握しています。今回の逮捕は一店舗、一人のホストだけの問題なのでしょうか。
「今回の事件を特殊なケースだと思わないほうがいい。歌舞伎町には、まだ表に出ていない構造があると思います」
今回の事件は、女性客から金を吸い上げるだけでは終わらない、ホストクラブと風俗、スカウトをつなぐ「金の循環」の一端を示しているのかもしれません。

櫻麗
猫と紅茶があればご機嫌です
